英心高校では「論理エンジン」という教材を使って論理的読解力、論理的思考力を育てています。これは、コミュニケーション能力の向上や問題解決能力の向上など、いろんな場面で役に立つ力です。
「答えを出す」ことが目的ではなく、「その答えになるのはどうしてなのか?」という課題解決をグループで行います。
言葉にはルールがあります。「傍線部の前に『つまり』という前後の関係をイコールにする言葉があるから…」「ここでは『AだからB』という原因と結果を表す言葉が使われている」といった話し合いを通じて、言葉の関係を「見える化」していきます。
このような学びを習慣化することで、次第に論理的思考が自分のものになっていきます。
次は生徒の言葉です。「論理エンジンを学んだことで、客観的に文章を読解し、事実と感想を分けて考えることができるようになりました。本文中に記号をつけ、文章の論理構造を可視化して、すっきり読めるようにしています。日常生活でも、人の話の要点がわかるようになってきました。」
「私は論理的というよりは感覚的に物事を考える方が得意です。でも、論理の学習をはじめてから相手の言いたいことが理解しやすくなり、伝えたいことが伝わるようになりました。テキストで論理を学ぶだけでなく、ペアの人との学びあいの中で論理的なコミュニケーションを実践しているからだと思います。」